お世話になります。蔵の粉屋大西製粉の大西響です。このたびは田舎屋くろべえと寒ざらし蕎麦粉をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。また寒ざらし蕎麦粉について、うれしいコメントを頂きまして、スタッフ一同、大変うれしく、感謝申し上げます。
寒ざらし蕎麦粉というのは、江戸時代の文献で信州高遠藩が将軍家へ献上したと伝わる故事をもとに、信州武石村にあります信州せいしゅん村様が復活させました。今年で10年目になります。厳冬の中、流水に晒すので、非常に過酷な作業です。数量限定でしか手に入りません。毎年2月の節分を発売の目安にしておりますが、年々、反響が増し、完売が早くなってきています。今年は3月で完売となってしまいました。誠にありがとうございます。
清流に晒すことで蕎麦の持つ雑味が緩和され、非常に甘い蕎麦になると言われております。流水に晒すことで、香りもより増すという非常に興味深い現象がおきます。伝統的製粉技術では蕎麦の黒殻など雑味も含めて、蕎麦の香りとも言えますが、この寒ざらし蕎麦は蕎麦の実のみの蕎麦の香りになります。ふんわりしていて、やさしい味です。
どうぞ来年もご期待ください。
（追伸、黒殻や色の黒さなどの蕎麦を否定するものではございません。）