地元信州・そばの栽培を促進
蕎麦栽培
蕎麦の産地は長野県にあります浅間山麓の霧下蕎麦 (きりしたそば)でございます。
霧下蕎麦とは霧が発生するほど昼夜の寒暖の差がある土地で育った蕎麦という意味で、
江戸時代から愛好家に絶品として親しまれてきました。
全国多々ある産地の一つではありますが、ご賞味いただければ幸いです。
有限会社 大西製粉
5代目社長 大西 響
そば愛好家の間で絶品とされる「信州霧下蕎麦」
夏の朝、浅間山麓標高1000m付近の畑では朝霧が発生します。
昼夜の寒暖の差がある土地で栽培される蕎麦は「霧下蕎麦(きりしたそば)」と呼ばれて、蕎麦愛好家の間で絶品とされてきました。
その寒暖の差により、昼間に葉に蓄えられた栄養分が蕎麦の実へスムーズに運ばれます
霧がかかるそば畑
私たち霧下蕎麦(きりしたそば)はでんぷん質の多い、甘みのある蕎麦になると言われています。
浅間山麓から千曲川まで緩やかな斜面が続き、活火山である浅間山麓の火山灰土は水はけがよく蕎麦の栽培に適した土地です。
そばの花
伝統を守るために「契約生産者」と計画
生産地である信州小諸でも蕎麦の生産者さんは高齢化を迎え、将来の蕎麦栽培に対して大きな転換期を迎えています。
長く根付いた蕎麦栽培の伝統を守るため、私たちは地元生産者さんと種を撒く前に栽培契約を交わし、作付の拡大を計画し蕎麦の栽培を振興しています。
現在、契約生産者は50名を超え、面積は30ヘクタールを越えました。
また役所、農協とも連携し、生産を支援しています
たくさんのそば農家さんと協力しています
2017年 自社そば農園を始めました
長野県の蕎麦は良質であるとして、多くの美食家に愛されてきました。近年において食に対する安心安全志向の高まりから、長野県の蕎麦の人気はますます上がってきています。
一方で長野県の蕎麦の生産量は毎年約2000トン、生産量は増えてはいません。これは天候不順による単収の減少もありますが、蕎麦農家の高齢化、栽培技術の低下なども原因として挙げられます。
自ら蕎麦を育てていきます
2017年夏、私たち大西製粉は良質な蕎麦の原料の確保という問題を解決するために、自社による蕎麦栽培へ挑戦を始めました。
まずは3ヘクタールという小さな畑からですが、自ら蕎麦を育てていきます。当社だけの取り組みでは、必要とされる原料の確保は難しいです。将来的には蕎麦栽培のノウハウを確保し、新規生産者に広めることで、地域における蕎麦栽培の振興を目指して行きます。
自社農園でのミツバチの巣箱
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